• 会長・中村です。
    昨日のCOMITIA153お疲れ様でした。

    私は本部並びの「会長・中村公彦の交流スペース」でほぼ終日座らせてもらいましたが、とてもたくさんの人が会いに来てくれました。

    メッセージカードのカウントでは、なんと120名以上。
    それでも面会待ちの列が長蛇となり、会うのを諦めた方も多かったと聞きます。
    中には20数年ぶりにお会いする方や、遠方からわざわざこのために来てくれた方もおられ、恐縮する限りです。

    たくさんのお手紙や差し入れ、病気に効くお守りもいただきました。
    この日の新刊を始め、まだ描きかけのネームのコピーを渡してくれた方も、全部しっかり読ませてもらいます。

    驚いたのは旧知のマンガ家・まんだ林檎さんがたくさんの描き手に呼び掛けて作ってくれた応援メッセージの寄描き集。
    「限定1部の新刊コピー誌だよ」と手渡されましたが、ご縁のある106名もの作家さんが温かいコメントを寄せてくれて、ページを開いた時には感激のあまり言葉を失いました。
    一生の宝物にさせてもらいます。

    たくさんの方と直にお話をさせてもらい、何人もの方が「コミティアのおかげで人生が変わった」と言葉を伝えてくれました。
    …なんと言ったら良いか分かりませんが、コミティアが多くの人にポジティブな影響を与えることができたなら、これに勝る喜びはありません。

    お話をしながら、まさに私自身がたくさんの元気をもらえました。
    この感謝の気持ちを心に深く刻んで、これからも病気治療に向かいます。

    本当にありがとうございました。

  • 代表の吉田です。
    本日2025年8月27日発売の『ユリイカ 2025年9月号 特集=あらゐけいいち』(青土社)にて、エッセイを寄稿させていただきました。

    『特集=あらゐけいいち』の通り、あらゐさんの作品の魅力や創作の原動力などにかつてなく迫る内容で、ファンの方は必携の一冊になっています。
    あらゐさんには『コミティア魂』や、コミティア40周年のロゴデザインでもお世話になっており、浅からぬ縁と恩があります。
    錚々たる執筆陣の中で恐縮でしたが、ご指名もありましたので喜んで参加させていただきました。
    私は「二〇〇九年六月二三日のあらゐけいいち」というタイトルで、知り合った頃の思い出話を書いています。
    機会があればぜひお読みいただけると嬉しいです!

    私も見本誌をいただいて、他の方の原稿を少しずつ読んでいるところですが、コミティア常連でもある、あらゐさんの盟友・さわださんが書かれたテキストは、あらゐさん「らしい」エピソード盛りだくさんで楽しい内容でした。

    『ユリイカ』に寄稿するのは2024年1月号のpanpanyaさんの特集号以来の2回目。
    その時は「『ユリイカ』に呼ばれるなんて、さすがに一生に一度きりだろうな…」と思っていたのですが、またこうした機会をいただけてありがたい限りです。

    頻繁に依頼が来るようなものではないのですが、今後こうしたお知らせも本ブログでしていきたいと思っています。

  • 会長・中村です。
    現在は病気療養中ですが、9月7日のCOMITIA153の会場には参加する予定です。
    会場の空気を吸うことでみんなのエネルギーを感じ、元気を分けてもらいたいと思っています。

    今回は会場内に「会長・中村公彦の交流スペース」という、私に会いたいと思う人に来てもらい、直接お話しできる場所を作ってもらいました。

    場所:東5ホール本部横・特設ブース
    時間:9時~15時(予定)

    途中休憩を挟みながら、私・中村公彦は基本的にこちらに常駐します。
    個人的な知合いの方はもちろんですが、面識は無くてもこの機会に励ましてやろうという方も歓迎です。
    サークルの方は今回のコミティアの新刊を見せてくれたり、一般参加の方もメッセージを持ってきてくれたらうれしいです。
    たくさんの皆さんとお会いできるのを心から楽しみにしています。



  • こんにちは、スタッフ(く)です。

    さて、9月7日開催のCOMITIA153のカタログ『ティアズマガジン153』が、8/10(日)より発売開始となります。
    表紙イラストは、モグモ(サークル:モリオン航空さんに描いていただきました!
    暑すぎる夏にぴったりの、涼しげなイラストに仕上がっています。背表紙を含めて1枚の絵になっていますので、広げて楽しんでみてください。

    不定期連載のインタビューシリーズ「Neo Comic Scene」では
    MANGA APARTMENT VUY』寮長兼プロデューサー・林士平さんにお話を伺いました!
    「漫画を描くことだけに集中できる環境を整えたアパートメント」(VUY公式HPより引用)として今年春よりスタートしたこのプロジェクト。漫画界の未来を見据える林さんの言葉をぜひお読みください。

    また新連載として、創作JUNE・BL作品中心の同人誌即売会「J.GARDEN」スタッフによる「きてみてJ庭(ガーデン)!」がスタート。
    コミティアの姉妹イベントであり、来年30周年を迎える「J.GARDEN」をより知ってもらいたい!と意気込んでいる記事です。気になった方はぜひぜひご参加ください!

    『ティアズマガジン153』の取扱書店や通販情報は【カタログ販売情報】をご覧ください。

    ・実店舗の店頭販売は、流通の都合により発売日に入荷しないことがあります。事前に電話で確認をおすすめします。一部都内の書店では8/9ごろに入荷次第、販売が開始されます。
    ・通信販売は、現在予約が始まっている書店があります。開催直前になると注文が締め切られますので、開催1週間前までのご購入をお勧めします。

    ▼カタログ『ティアズマガジン153』の主な内容
    ———————————-
    【FRONTVIEW】
    志野田麦[旧夏川研究所]
    スギモトマユ[Kilinninzis]
    うし[小丘陵地]

    【連載記事&コラム】
    「Neo Comic Scene」『MANGA APARTMENT VUY』林士平
    「創作の中のコミティア」

    「スペースおくのほそ道:ソラの旅日記」今井哲也
    「ときめき夢特急」 見富拓哉
    「人生思考囲い コミティア出張版」中野でいち・あらばき・ピエール手塚
    「造本見聞録」 緑陽社・神保克宏
    <新連載>「きてみてJ庭(ガーデン)!」日菜子(J.GARDENスタッフ)
    「BELNEのCOMIC WORK SHOP in TIA’S」
    「会長 中村公彦のコミティア的日常」
    「サークルNOW!」

    「bar図書室だより」のん
    「カンタン修羅場めし」てふや食堂
    「ユニーク本のススメ」第3回・河村塔王(ICU)
    「マンガ編集者は静かに暮らしたい。」こねやまこねお

    表紙イラスト:モグモ(モリオン航空)
    ———————————-
    ・全ての参加サークルのPRカット、サークルや同人誌の紹介記事やインタビューなど読み物満載のコミティア公式カタログです。
    ・PCやスマートフォンからサークルのチェックができる「WEBカタログ」がフル活用できる「アカウント作成コード」が付属します。
    ※サークルPRカットはアカウントなし(ゲスト)でも閲覧できますが、チェックリストの出力などにはアカウントが必要となります

    お知らせは以上です。
    よろしくお願いいたします!

  • こんにちは、代表の吉田です。
    2025年11月24日開催のCOMITIA154の申込を8月6日より開始しました。
    申込のご案内は https://www.comitia.co.jp/html/entry154.html をご確認ください。

    ホール構成について

    COMITIA154はホール構成が「南1・2・3・4+西4ホール」とかなり特殊です。

    南展示棟1F …南1・2ホール
    南展示棟4F …南3・4ホール
    西展示棟4F …西4ホール

    と、大きく3つのエリアに分かれています。

    募集は4000サークル。各ホールとも1000サークル以上を目安に配置を行い、人の出入りが少ないホールがないようにできるだけ調整する予定です。
    ただし、それでもある程度の偏りは出てしまうはずですし、当日の様子を配置時点で予測することは難しいです。
    例えば「人が来ないホールに配置するのはやめて欲しい」といった要望や、「このホールに配置するのはやめて欲しい」という指定をお受けすることはできません。
    どうかこうした事情を踏まえてサークル申込をご検討いただければ幸いです。

    コミティアが南ホールを使用するのは初めてのことです。
    現在のコミティアの開催規模に対して南1・2・3・4ホールはやや小さくなるため、基本的に選択肢には入れていません。
    そのため、予約申請時にも東京ビッグサイトにも利用を希望するホールには含めていませんでした。
    しかし、東京ビッグサイトで進行中の大規模改修工事で、2025年7月から2026年3月末まで東1~3ホールが利用できない影響を受け、結果として南ホールを利用することになりました。

    また、当初提示されたのは南1・2・3・4ホールのみだったのですが、書いた通りのキャパシティの問題もあり、多くの落選が出てしまうことが予想されました。
    そこで急きょ交渉を行い、運良く空いていた西4ホールを追加で借りることができました。
    …という流れでこうした特殊なホール構成となった次第です。

    ■落選時の運用の変更について

    なんとか西4ホールを追加することができましたが、募集は4000サークルとしています。
    多少は増やす余地がありそうですが、直近の申込状況を考えれば5000~6000サークル程度の応募があってもおかしくありません。
    場合によっては1000サークル規模の落選を出すことになってしまうケースも想定しています。

    こうした懸念される「大量の落選」発生に備え、COMIITA154から落選時の運用を変更することにしました。
    「キャンセル」、申込不備などによる「受付不可」を除いた、純粋な「抽選による落選」となった場合、これまでの返金以外に次回以降の申込時に利用できる「無料サークル参加申込用ID」を選ぶことができるようになります。
    こちらの利用にはオンライン申込可能な環境が必要で有効期限などもありますが、返金手数料などが引かれず、利用時に抽選があった場合に優遇措置が取られます。

    ・次回以降に申込を行う予定があるサークルに対しては、実質的に全額相当の返還ができる。
    ・短期間に落選が続いてしまうサークルをなくすことができる。
    ・事務作業の負担が大きい、振込先の確認から入金までの手続きを簡略化できる。

    と、サークル参加者にとってもコミティア実行委員会にとっても様々なメリットがある変更と考えています。

    ※「無料サークル参加申込用ID」の有効期限は発行から2~3年程度となる見込みです。こちらは実際の落選時に詳しくご案内します。

    ■オンライン申込〆切の変更(前倒し)について

    COMITIA154よりオンライン申込〆切が3日早まり、郵送申込と同日となりました。
    オンライン申込は9月19日(金) 18:00までです。

    「オンライン〆切は月曜日」と記憶されている方は特にご注意ください。

    これはこの回だけの措置ではなく当面、この〆切になります。
    現在、オンライン申込の割合は97~98%程度。〆切後のリソース多くがオンライン申込の内容確認に充てられているのですが、申込数の急増により事務処理が追いつかなくなりつつあります。
    つまりデータ処理にミスが発生しやすい状況になっています。
    今のところ大きなトラブルの例はないにせよ、各担当の負荷も高くなっており、将来的に問題になる可能性があると見ています。

    土曜日や日曜日にしなかった理由は、万が一申込システムの不具合が発生した際に対応をスムーズにするため、〆切はCircle.msの営業日である平日とする方針にしているからです。
    また、月曜は祝日になる可能性が他の曜日より高く(振替休日や、ハッピーマンデー制度のため)、月曜日が祝日の場合は火曜に変更することもありました。そうなるとその後のスケジュールが厳しくなってしまうため、そこも問題でした。

    ただ、長年月曜日にしていた〆切を早めることで申し込みし忘れる方が出るのは間違いなく、いつ、どう移行するかが課題でした。
    その点、COMITIA154は落選が出る可能性が高く、申込数が減る可能性があるというマイナスはこの回に限ってプラスに働く可能性があります。
    そこを踏まえ、変更に良いタイミングであると判断した次第です。

    とはいえ、申込数が少なすぎると運営が立ち行かなくなってしまいますので、激減してしまうのも困ります。
    〆切が変更になったことはしっかり告知していきますので、情報の周知にご協力いただけると助かります。

    ということで、こちらとしても色々と不安のある回なのですが、いつも通りできる範囲でベストを尽くして開催に臨みますので、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

    今のところ南ホールを使う予定はCOMITIA154以外になく、最初で最後になる可能性もあります。
    普段のコミティアと違う景色が見られる回になることは間違いありません。
    そんな「ちょっと変なコミティア」をポジティブに楽しんでいただける方のお申込、ご参加を特にお待ちしています!

  • 会長・中村です。
    病気療養中ですが、体調が許す時はちょこちょこ出掛けるようにしています。

    先日は旧知の作家・むんこさんの新作『夫の遺言が「同人誌描け」だったもので』(星海社COMICS)2巻の発売記念トークイベントに聴衆として客席に参加していたら、司会の担当編集の方にご指名をいただき、およそ25年前、むんこさんに初めて出会った頃の思い出話などをさせてもらいました。

    版元の星海社さんのレポート記事が出ましたので、お読みいただけたら幸いです。

    作中の主人公・弥子さんと高校時代の漫研の部長で現在は漫画家の和子さんの再会エピソードで描かれた、「私たちお互い頑張ったわよね」というセリフを地で行くような展開になりましたね。

    本作の続きがますます楽しみになりました。
    これからもむんこさんの活躍を期待しています!


  • 会長・中村です。久しぶりの書き込みになります。
    ティアズマガジン152の「コミティア的日常」で書いた通り(6月3日の事務所ブログでも引用)、現在は仕事をほぼ休んで病気療養させてもらっています。回復を祈ってもらえたらうれしいです。

    さて、そんな中ですが、新しい役割にチャレンジすることになりました。
    この度、日本漫画家協会の理事を拝命しました。
    同協会は内閣府から認定を受けた公益社団法人であるために、会員外の理事を1名以上置く必要があり、その対象に私・中村公彦を推薦いただいたのです。昨日、同協会の総会があり、私の理事就任が正式に承認されました。
    60年以上の歴史を持つプロ漫画家中心の同協会ですが、同人誌関連の人間が理事になるのは初めてのこと。今後は相互のよき橋渡し役となれるように関わらせてもらえたらと考えています。

    そして総会の後に引き続き行われた第54回日本漫画家協会賞贈呈式にも出席しました。
    同賞は日本で唯一の「漫画家が選ぶ漫画賞」ということで、受賞作は読み応えのある作品ばかり。受賞者には協会会長のちばてつや氏の直筆賞状が手渡され、審査員の漫画家の方からの愛のこもった贈賞理由が述べられるなど、とても素敵な贈呈式でした。
    ▼受賞者の皆さん

    ▼レジェンドのお二人、ちばてつや氏と永井豪氏の乾杯の音頭でパーティが始まります。

    個人的にはコミティアにもたまにサークル「Planetarium Ghost Travel」で参加する坂月さかなさんの「星旅少年」(パイ インターナショナル)が、大賞の萬画部門で入賞されたのがうれしかったです。


    同作品のプロトタイプ版とも言える同人誌「星旅少年」をPush&Reviewで紹介したのが、ティアズマガジン129(2019年8月)でのこと。この時から独特の作品世界や空間描写のセンスに敬服していました。
    坂月さんには贈呈式で初めてご挨拶できましたが、これからも活躍に期待しています!

    以上、取り急ぎの報告となりました。
    今後も体調と相談しつつやれることをやってゆくのと、その報告をこちらで出来たらと思います。引き続きよろしくお願いします。

  • 代表の吉田です。
    COMITIA152は沢山のご来場ありがとうございました!

    さて、今回の『ティアズマガジンVol.152』の中村会長のコラム「コミティア的日常」でも公表されたのですが、中村会長は昨年末より闘病中で、体調が思わしくない状態が続いています。こちらのブログも更新頻度が下がっており、申し訳ありません。
    より多くの方に状況を知ってもらいたく、本ブログにて全文を引用します。

    会長中村公彦のコミティア的日常
    第9回:ただいま病気療養中です。

     昨年末より病気療養のために仕事をほぼお休みしています。この連載も前号は休載しました。
     いまここで自分が何を伝えるべきなのか頭を捻りつつ、まずはその経緯から書き始めようと思います。

     昨年2024年は怒涛のコミティア40周年記念YEARでした。一年を通しての記念企画や関連作業をやり終えた11月末、私は積年の肩の荷を降ろした気分でホッとしていました。今から思えば、この区切りを待つようなタイミングで病気が判明したのですから、皮肉なものです。
     明けて12月初旬。月一で受診している病院で血液検査したところ、前月と今月の間で数値が激しく悪化しており、即日入院して翌日には手術を行いました。そのまま2週間入院して精密検査した結果、消化器系の内臓に腫瘍が発見され、手術による切除は難しいとの判断で、医師と相談して自宅療養しながら抗がん剤治療をすることになりました。それが12月末の話です。わずか1ヶ月の間にこんなに症状が進むのか、と我が身のことながら驚きました。
     治療は週1回、点滴により抗がん剤を注入し、それを3週間行って1週間休むというサイクル。毎週水曜日に抗がん剤の点滴を行うと、その日の夜には発熱してダウン。翌日、翌々日と少しづつ回復しますが、ほぼ3日間寝込んでいる状態です。そうするとまず体力が落ちます。発熱が落ち着いて外に出歩けるようになっても、すぐに息が切れたり、足元がおぼつかずゆっくりとしか歩けません。体重も10kg以上減って、久しぶりに会う人には気付かれないほどです。足や腕の筋肉も落ちているので、見本誌が詰まった段ボールを運ぶのも辛くなりました。
     それでも抗がん剤治療では腫瘍そのものの根治は難しく、これ以上の進行を食い止めるのが主目的となります。時折急に体調が崩れたりするので、タイトロープを渡っている実感はあります。けれど少しでも今の状態を維持しようと辛くとも治療を続けています。

     昨年末のコミケット105は、10代の頃から45年振りに不参加にしました。けれど年明けの体調が良い時に、『ぱふ』時代の盟友だった「イワエもん」こと岩田次夫さんの墓参りに行きました。昨年『ぱふ』50周年を記念して刊行した関係者の証言集『ぱふの記憶』を墓前に供える、という名目で事務所ブログにも書きましたが、本当は私の病気の報告が目的でした。岩田さんは20年も前に50歳の若さで肺がんで亡くなりましたが、WEBに遺されている彼の入院日記を読み返し、最後まで希望を失わない意志の強さにあらためて励まされます。
     もう一つ、大きな病院に入院していて感じたのは、病院は命のゲンバであること。そこには様々な病気を抱えた患者さんがいて、医師や看護師の皆さんはその治療のために役割をきっちり果たしてスムーズに連携し、回復に向けて最大限のサポートをしてくれる。まさにプロフェッショナルの世界でした。患者各人の痛みや苦しみは外からは分からないけれど、皆が懸命に生きよう・生かそうとしている空間に身を置いて、自分もまた頑張ろうと思えたのです。
     こうして命に関わる病気に罹ると、「残された時間」を強く意識するようになります。もちろん、誰しもそれぞれの命の時間は限られていて、運命の時がいつ訪れるのかは誰にもわかりません。あまりに急な展開過ぎて受け止め切れない感情もありますが、自分の場合はあまり長くないかもしれない、という自覚はあります。それがあと1年なのか、3年なのか、5年なのか分からないけれど、いつか訪れるその時に向けて、目の前にある時間を慈しみつつ、生きることと向き合おうと思います。

     今の自分の治療に向けての何よりのモチベーションは、毎回のコミティアに参加して、新しい作品と出会うこと。そして事後に見本誌を読むこと。気になる作家の新作や続きが楽しみな作品をもっと読みたい、新しい才能を見つけたい、それが今の私の大切な生き甲斐になっています。私のことなど気にせず、作家の皆さんには自由に描いてもらいたいけれど、あなたの作品を待っている読者がここに一人生きていることは、心のどこかに置いてもらえたらと思います。
     こんな体調ですので、この連載も不定期掲載となりますが、また近況をお伝えできたらと考えています。私は不在でも、きちんとコミティアを運営・開催してくれる代表とスタッフのみんなに感謝。私も元気のある限り会場に行きます。もしお会いできたら、笑ってそれぞれの近況報告ができたらうれしいです。その時を心から楽しみに。
    (コミティア実行委員会会長・中村公彦)

    引用は以上となります。※こちらの原稿は2025年4月に書かれたものです。
    このような状況もあり、中村会長にはできるだけ治療とやりたい事に専念して貰えるよう、この数ヶ月の間にさまざまな仕事の整理を進めていました。

    そうした対応の一環として、中村会長は2025年6月3日付で有限会社コミティアの代表取締役を退任することになりましたので、あわせてお知らせいたします。参加者そして関係者の皆さまの長年にわたるご厚情とご支援に、心より御礼申し上げます。

    後任には現・コミティア実行委員会 代表の私、吉田雄平が就任いたします。
    これまでの経験を活かし、同人誌および関連業界のために一層精励いたしますので、今後ともどうかよろしくお願いいたします。

    なお、コミティア実行委員会としての体制は変わらず、中村会長も「会長」のままであることには変わりません。
    今回の152も開会宣言を行い(COMITIA143より開会宣言は中村、閉会宣言は吉田が担当しています)、コミティアの会場も元気にまわっていました。
    書いている通り、コミティア会場などで会う機会があれば気軽にお声がけいただけると喜ぶと思います。

    また、中村会長のお知り合いで状況を知らない方がいるようであれば、本記事のURLを共有いただけると助かります。

  • 代表の吉田です。
    2025年9月7日開催のCOMITIA153の申込を、5月8日より開始しました。
    申込のご案内は https://www.comitia.co.jp/html/entry153.html をご確認ください。

    今回はジャンルに関する変更が多くありますので、補足です。

    (1) 「ジャンル」を「配置希望ジャンル」に改めました。

    分かりやすさを意識した変更です。申込備考欄に「どのジャンルが適切か分からないので、もしもジャンルが違うと思ったら変更して欲しい」といった希望を書く方が散見されるため、「発表する作品のジャンル」ではなく「配置を希望するジャンル」であることを強調・明示しました。

    (2) 「W」人外・妖怪 を追加しました。

    過去にも部活動や特設ジャンルとして「人外部」や「単眼」といった括りがありましたが、より大きな括りにしつつ正式にジャンルとして採用しました。該当すると思われるサークルが「動物」「ファンタジー」「イラスト」「少年」など色々なジャンルに分散している状況も見ており、需要があると判断しています。配置が近くなることでまた新しい表現や交流が生まれることを楽しみにしています。

    (3) 「L4」イラスト(アナログ・手描き)を追加しました。

    現在、申込母数が多い「イラスト」ジャンルの細分化を進めています。どの程度の申込数があるか分かりませんが、アナログ画に拘って作品を発表している方が増えている印象もあり、面白い括りになるのではないかと期待しています。究極的にはすべて『手描き』と言える気もしますし、『アナログ風のデジタル塗り』のような例もありますよね。名称が適切かどうか自信はありませんが、(1)に記載した通り、ジャンルはあくまで「配置希望」扱いです。『同じ傾向のサークルで集まりたい』という方に選んでいただければ幸いです。

    (4) 「D」グッズ・雑貨「D」雑貨・アクセサリー に変更しました。

    イラスト系のグッズを作成している方は、「イラスト」ジャンルを選んでいただく方が良いと考えているのですが、ジャンルの名称からこちらを選んでしまう方が一定数いるように感じられたため、分かりやすさを重視した変更です。これは昔よりグッズが気軽に作れるようになった状況も大きく関係しています。

    (5) 「H」歴史「H」歴史・時代もの に変更しました。

    いわゆる「歴史創作」をやっている方が選びやすいように変更しました。「時代もの」という言葉もニュアンスが難しいので悩ましかったのです。当面はどのように受け止められるかを注視しつつ、必要に応じて見直していくかもしれません。

    (6) 3スペース以上の合同参加申込がオンライン申込(Circle.ms)で可能となりました。

    これまで3スペース以上の合同参加申込(合体)は郵送のみ対応でしたが、今回からオンライン申込でも可能となりました。これまで郵送で3スペース以上の申込をされていた方は、ぜひオンライン申込をご利用ください。こちらは長らくの課題だったのですが、Circle.msさんのご尽力によりようやく実現することができました。
    郵送申込を廃止する予定は当面ありませんが、郵送申込は入力作業でミスが発生しやすく、記入不備の割合もオンラインに比べて明らかに多いため、できるだけ件数を減らすのが目標です。今回の受付の状況を見て判断しますが、将来的には、3スペース以上の申込をオンライン申込のみに変更する可能性があります。


    主だった変更点は以上になります。
    コミティアに参加される方が会場内を回れる時間は限られています。サークルが急増している今、『全サークルを見て回ってほしい』とはなかなか言えない状況だと認識しています。そんな中で、会場内をどう興味を持って見て楽しんでもらうかを『編集』することが、主催としての大きな役割だと考えています。
    今後も定期的にジャンルの新設や見直しを続けていきますので、見守っていただければ幸いです。

    というわけで、今回も多くのお申込をお待ちしています!

  • こんにちは、スタッフ(く)です。

    さて、6月1日開催のCOMITIA152のカタログ『ティアズマガジン152』が、5/11(日)より発売開始となります。
    表紙イラストは、山田金鉄(サークル:東横大賞典さんに描いていただきました!
    江戸時代のコミティア(?)と現代のコミティアの対比が楽しいイラストです。彩り鮮やかに描かれたキャラクターや会場風景、手に取って眺めてみてください。

    『ティアズマガジン152』では、好評の連載記事「東京好奇心散歩」が、全国のスポットを巡る「好奇心散歩NEXT」としてリニューアル。
    初回は2005年愛知万博の跡地に整備された「ジブリパーク」を取材しました。ぜひお読みください!

    『ティアズマガジン152』の取扱書店や通販情報は【カタログ販売情報】をご覧ください。

    ・実店舗の店頭販売は、流通の都合により発売日に入荷しないことがあります。事前に電話で確認をおすすめします。一部都内の書店では5/9~10ごろに入荷次第、販売が開始されます。
    ・通信販売は、現在予約が始まっている書店があります。開催直前になると注文が締め切られますので、開催1週間前までのご購入をお勧めします。

    さらに今回は、5/11(日)東京ビッグサイトで開催される『文学フリマ東京40』でも販売します!
    ●ブース情報 O-21・22「コミティア実行委員会」
    https://c.bunfree.net/c/tokyo40/1F/O/21
    書店前売価格と同じ【1300円】での販売です。参加される方はぜひお立ち寄りください。

    ▼カタログ『ティアズマガジン152』の主な内容
    ———————————-
    【FRONTVIEW】
    梅原うめ[APRICO*]
    せん[おこめのかし]
    中村雅奈[中村一般]

    【連載記事&コラム】
    「スペースおくのほそ道:ソラの旅日記」今井哲也
    「ときめき夢特急」 見富拓哉
    「サークルNOW!」
    「好奇心散歩NEXT」―愛知・ジブリパーク―  メイ(虚空100万マイル)
    「造本見聞録」 緑陽社・神保克宏
    「人生思考囲い コミティア出張版」中野でいち・あらばき・ピエール手塚
    「創作の中のコミティア」
    「会長 中村公彦のコミティア的日常」
    「BELNEのCOMIC WORK SHOP in TIA’S」

    「bar図書室だより」のん
    「カンタン修羅場めし」てふや食堂
    「ユニーク本のススメ」第2回・ナイタロー(弐人国家)
    「マンガ編集者は静かに暮らしたい。」こねやまこねお

    表紙イラスト:山田金鉄(東横大賞典)
    ———————————-
    ・全ての参加サークルのPRカット、サークルや同人誌の紹介記事やインタビューなど読み物満載のコミティア公式カタログです。
    ・PCやスマートフォンからサークルのチェックができる「WEBカタログ」がフル活用できる「アカウント作成コード」が付属します。
    (今回よりサークルPRカットはアカウントなしで閲覧できますが、チェックリストの出力などにはアカウントが必要となります)

    お知らせは以上です。
    よろしくお願いいたします!

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